認知行動療法

人は誰にでも、考え方(≒認知)や行動の癖があります。 認知行動療法は、行動と認知(考え)の問題に焦点を当てて問題の解決を目指す治療です。 なぜ辛い状態や問題が起こって、それが長引いてしまっているのだろうかということを、その人の物事のとらえ方(認知)の要因と、実際のふるまい(行動)の要因から分析してみます。

たとえば大切な友人から何日待ってもメールの返事がないとします。 あなたはどのように考えどんな行動をとるでしょうか。 ・ある人は「忙しいのだろう」と考え、あまり気に留めず待てるかもしれません。 ・ある人は「嫌われたのでは」と思い、 何度もメールや電話を重ねるかもしれません。 同じ「返事がない」という状況でも、どのように考えどんな行動をとるかは、人によって異なります。

認知行動療法では、このように知らず知らずのうちにパターン化しているその人の考え方や行動を、セラピストと一緒に整理して理解し、必要に応じて他のパターンを身につけていく心理療法です。 具体的には私たちが何か出来事に直面した際の反応を「考え」、「行動」、「身体」、「感情」の4つの側面に整理していきます。そして「考え」と「行動」の工夫をすることで困りごとの改善やストレス反応の緩和を目指して行きます。 こうした作業を効果的に行うためには、面接中だけではなく職場や学校、家での生活を全体的に見直していく必要があるため、ある程度時間がかかります。回数については、クライアント様の状況によって異なるため、担当のセラピストと相談のうえ決めることとなります。また、面接と面接の間に宿題が出ることが多いです。自分の陥っている状態に気がつき、上手な抜け出し方を探して実施するということを、練習によって身に着けていきます。 長年必要で身につけてきた「いつものパターン」から抜け出すのは大変なことです。 しかし、困っているパターンをセラピストと整理することで自己理解が深まり、最終的には「私は変われるのだ」という実感を通して自分で自己コントロール感を高めることが期待できます。

認知行動療法には治療効果を検証した科学的な研究が数多くあり、さまざまな精神的な病気や問題の解決に対して効果があることが実証されています。そのため認知行動療法の訓練を受けた臨床心理士から心理療法を受けることが出来れば十分な治療効果が期待できます。 効果の実証されている問題は、うつ病や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害など)、過食症、不眠症など、多岐にわたります。

こころのドア船橋には現在、認知行動療法を行うセラピストが11人在籍しております。 認知行動療法には様々な技法の種類があります。

なお、担当セラピストがクライアント様にお会いし、認知行動療法が合っているかどうかを検討させていただいたうえ、他の方法の方が良いと判断することもあります。詳しくは、担当の者までお尋ねください。

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