EMDR
EMDRとは眼球運動による脱感作と再処理療法のことです。事件、事故、犯罪被害、自然災害などによって受けた心の傷(トラウマ)を解決していく心理療法の内のひとつです。
トラウマを受けると、トラウマ場面を鮮明に想起してしまうフラッシュバック、不安やパニックなどの過覚醒、感情が死んだようになってしまう麻痺、トラウマと関連なることを避けがちになる回避といった問題が生じてしまうことがあります。 これらのことによって日常生活や職業生活に支障が出てしまいます。 EMDRはこのようなトラウマを解決する技法として開発されました。
EMDRのやり方は、トラウマを頭に思い浮かべながら、目を左右にリズミカルに動かします。目を動かす代わりに、左右交互に鳴らされる音に注意を向けるという方法もあります。いずれにしろ、目や音によって左右に交互に刺激を加えることにより、トラウマが消失していきます。
EMDRは他の心理療法に比べて、比較的短期間で終了すると言われています。1回限りのトラウマであれば、2~3セッションで終了することもあります。