専門家の方へお知らせ
こころのドア船橋 2016年度
心理臨床セミナー
「心理臨床に活かすオープンダイアローグ」

終了しました。

オープンダイアローグ(開かれた対話、以下OD)とは、フィンランド・西ラップランド地方にあるケロプダス病院のスタッフたちを中心に、1980 年代から開発と実践が続けられてきた精神病に対する治療的介入の技法です。薬物治療や入院治療をほとんど行うことなく、きわめて良好な治療成績を上げており、近年国際的にも注目されつつあります。 ODでは、患者や家族からの依頼を受けてすぐ看護師、心理士、精神科医、PSWなどからなる「専門家チーム」が結成され、患者の自宅を訪問します。患者や家族、そのほか関係者が車座になって座り、家族療法などの技法を応用した「開かれた対話」を行います。 ODは、単なる「技法」や「治療プログラム」ではありません。医療資源に乏しい地域で、力動精神医学、家族システム理論、ナラティブ・セラピー、リフレクティング・プロセス、そしてバフチンのポリフォニー理論など、ありあわせの知恵を寄せ集め、ブリコラージュ的に編み出された対話の思想であり手法です。 本講座では、この手法の概略を紹介するとともに自験例を紹介し、さらに公開ロールプレイを通じて、ODのさまざまな可能性について理解を深めることを目的としています。

第1部 講演「心理臨床に活かすオープンダイアローグ」
斎藤 環 医師(筑波大学医学医療系社会精神保健学教授/こころのドア船橋スーパーバイザー)

第2部 オープンダイアローグの公開ロールプレイ

●日 時 2017年2月5日(日)13:00~16:15
(12:30開場)

●場所:心の風クリニック(船橋) デイケア室
※こころのドア船橋に隣接した関連医療機関です。
(JR線・京成線・東武野田線 船橋駅から徒歩2分)

こころのドアは船橋駅より徒歩2分です。JR総武線をご利用の方は、シャポー改札口(小さいほうの改札)を出て、そのままシャポーショッピングセンターを通り抜けてください。外に出ると道路に突き当たりますので左折し、信号のある交差点ですぐ右折してください。正面突き当りに船橋SFビルが見えます。ビル4階にエレベーターで上がってください。右手のドアがが「こころのドア船橋」です。 京成本線をご利用の方は、京成船橋駅改札を出て西武デパートを目指して北にお進みください。西武デパートと駐車場・LOFTの間を進み、線路ガード手前の信号のある交差点で左折してください。正面に船橋SFビルがあります。 東武アーバンパークラインご利用の方は、駅南口を出て右に曲がり、西武デパートの中をお進みください。デパートの反対側から外に出ると、日建学院が見えます。
自家用車でお越しの方は船橋駅南口を目標にいらしてください。コインパーキングがSFビル入り口にあります。また西武デパート駐車場、コインパーキングが近隣で営業しております。

●参加資格 臨床心理士、心理学系大学院生、もしくはそれに準じた心理臨床に携わる専門職の方で、守秘義務を守れる方(ご所属・資格について確認させていただく場合があります)。

●参加費 5,000円 (学生4,500円)

●定員45名(先着順)

●お申し込み方法(お申し込み・お問い合わせは原則メールにてお受けします)
① お名前(ふりがな)・ご住所・お電話番号(もしあればFax番号も)・メールアドレス・ご所属と職種(学割の方は所属学校名も)・臨床心理士資格の有無・領収書が必要な方はその旨を明記のうえ「2016年度セミナー申し込み」という件名で下記アドレス宛てにお送りください。
② お申し込みを受け付けた時点で受理メールをお届けし、定員を超えた場合はその旨お伝えいたします。
③ 受理メールが届きましたら、振り込み期日までに下記の指定銀行口座に参加費をお振り込みください。
銀行名 : 千葉興業銀行 船橋支店
口座番号: 普通 1104471
口座名 : 株式会社アシスタンス 代表取締役 佐々木明香(ささきさやか)
④ お振り込み確認後、メールにてお申し込み受領のお知らせをいたします。なお、キャンセルをなさる場合、原則として払い戻しはいたしませんのでご注意ください。
※ メールアドレスをお持ちでない方は必要事項を記入の上、郵送にて下記までご送付ください。お電話またはFAXにてご連絡いたします。お申し込みの際にいただいた個人情報は厳正に取り扱い、こころのドア船橋心理臨床セミナーに関する目的以外には使用いたしません。  

●申込締め切りました。 

●お申込み・お問い合わせ
こころのドア船橋 心理臨床セミナー係

〒273-0005 千葉県船橋市本町1-26-2船橋SFビル3F 
tel. 047-422-9951

●講師紹介:斎藤(さいとう) 環(たまき) 精神科医 医学博士 精神保健法指定医
筑波大学卒。1987年から爽風会佐々木病院勤務、同病院診療部長を経て、現在筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。内閣府所管社団法人青少年健康センター参与。こころのドアスーパーバイザー。 「社会的ひきこもり」問題の治療、支援に取り組む傍ら、執筆、講演活動を行う。
著書『社会的ひきこもり――終わらない思春期』(PHP研究所[PHP 新書](1998年)
『若者のすべて――ひきこもり系VSじぶん探し系』(PHP研究所, 2001年)
『「ひきこもり」救出マニュアル』(PHP研究所, 2002年)
『「負けた」教の信者たち――ニート・ひきこもり社会諭』(中央公論新社[中公新書ラクレ], 2005年)
『ひきこもりから見た未来』(毎日新聞社,2010)
『オープンダイアローグとは何か』(医学書院,2015)他多数。

過去のセミナーは以下のようなテーマ・講師で実施しました。
ひきこもり・不登校支援を考える 斎藤環先生(筑波大学教授、こころのドア船橋スーパーバイザー、前・医療法人爽風会診療部長)
ひきこもり事例検討会 狩野力八郎先生(小寺記念精神分析研究財団理事長)
トラウマケアの基本を学ぶ 鶴田信子先生(被害者支援都民センター)
心理臨床家が知っておきたい「精神科の薬と医療との連携」 佐々木 一先生(こころのドア船橋スーパーバイザー、医療法人爽風会理事長)
社会的うつ病とは何か~新しいタイプのうつ病にどう向き合うか~ 斎藤環先生
いまさら聞けない認知行動療法~"なんとなくCBT"から脱するために~ 小堀修先生(前・千葉大学社会精神保健教育センター特任講師、前・こころのドア船橋スーパーバイザー)
ここが知りたい「発達障害」~鑑別に悩むケースのアセスメントと対応~ 糸井岳史先生(前・明神下診療所臨床心理士)
認知行動療法ライブスーパーヴィジョン 伊藤絵美先生(ストレスコーピング・サポートオフィス所長)
心理臨床家が知っておきたい家族へのアプローチ 野末武義先生(明治学院大学心理学部心理学科准教授)
わかりやすい心理テスト報告書の書き方~ロールシャッハ・テストの事例検討をもとに~ 加藤志ほ子先生(南青山心理相談室)
うつ病復職デイケア(リワーク)の実際~心理職としてどう関わるか~ 
佐々木 一先生
精神分析的視点からとらえる学校臨床~臨床現場のアセスメントとマネジメント~ 岩倉拓先生(あざみ野心理オフィス)
精神分析的心理療法の入り口  吉村聡先生(上智大学)
心理検査による大人の発達障害の理解~WAIS?Ⅲ・ロールシャッハ法を中心に~ 満山かおる先生(晴和病院)